特定健診などで病気が見つかり、同じ医療機関で治療を受けた際の診療報酬について会計検査院が調べたところ、調査が終わった医療機関の9割が、本来請求できない初診料を誤って算定し、受診した人や保険者などが過大な医療費を払わされていたことが分かった。会計検査院は「診療報酬のデータなどからミスがあった可能性が高い医療機関を選んで調べた結果なので、平均すれば割合は下がるとみられるが、ほかの医療機関でも誤った算定が一定程度行われていた可能性がある」としている。厚生労働省は医療機関に対し、過大に受け取った分を返還するよう求めていて、「今回の事例は不適切だったので返還手続きを進めるとともに、事務連絡を出して周知徹底した」とコメントしている。