島根県の山間部にある吉賀町。人口減少と高齢化が進み、3人に1人が75歳以上の後期高齢者。町で唯一、訪問介護のサービスを提供している事業所。20キロ以上離れた家を訪問したりする。山間部で利用者の家が点在しているため、1日の移動距離が100キロを超えることもあり、訪問できるのは事業所全体で最大15件ほど。ガソリン代などは介護報酬でまかなっているが、利用者数が減少し、年間25万円の赤字になっている。厚生労働省の検討会で介護サービスの提供態勢について新たな案が出された。検討会案は地域の実情にあわせて移動時間・コストなどを考慮し、包括的な評価の仕組みを導入・検討すべきだとしている。