中国電力が再稼働を目指す島根原子力発電所2号機に設置を申請しているテロ対策施設について原子力規制委員会は基準に適合しているとする審査結果の案を取りまとめ事実上合格とすることを決定した。原発の規制基準ではテロや航空機の衝突などに対応するため予備の制御室や冷却設備を備えた施設の設置が義務づけられていて原子力規制委員会は原発本体の審査に合格してから5年以内に設置できない場合は運転の停止を命じるとしている。島根県にある島根原発2号機について中国電力はことし12月の再稼働を目指していて2028年8月までにテロ対策施設を設置しなければ再稼働していても運転を止めなければならなくなる。原子力規制委員会はきょうの会合で中国電力が設置を申請している島根原発2号機の施設について不測の事態が起きた場合でも少なくとも7日間は必要な設備が機能する設計であることや施設の耐震性や津波対策などが基準に適合しているとする審査結果の案を取りまとめ事実上合格とすることを決定した。今後、経済産業省などから意見を聞いたうえで正式に合格となる見通し。中国電力によると現在、準備工事などが進められていて期限までに完成する見通しだということ。