福井県にある関西電力の高浜原発1号機は国内で運転している最も古い原発で、来月14日で運転開始から50年となる。最長60年までの運転延長が認められているが、50年を超えて運転するには施設の劣化状況を考慮した管理方針を策定することが義務づけられていて、関西電力はこの方針を盛り込んだ「保安規定」の変更を原子力規制委員会に申請していた。きょう開かれた規制委員会の定例会では、事務局の原子力規制庁から原子炉内の劣化状況について新たな方法で追加的な評価を行ったことなどが盛り込まれていることが説明され、審議の結果、保安規定の変更を認可することが全会一致で決定された。これにより、高浜原発1号機は国内の原発で初めて50年を超えて運転される見通しになった。一方、来年6月には最長60年に制限されていた原発の運転期間をさらに延長できるようになったことに伴う新たな規制制度が施行されることから、高浜原発1号機についても改めて管理計画を策定し認可を受ける必要がある。