2025年8月30日放送 3:15 - 4:15 フジテレビ

FNSドキュメンタリー大賞
かげる針路

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(オープニング)
かげる針路

福島県は他県を大きく引き剥がし太陽光パネルで日本一の発電能力を誇っている。福島県は次世代技術普及にも取り組んでいる。目指すのは再生可能エネルギーの先駆け地。その転機となったのは2011年3月11日の東京電力福島第一原子力発電所で発生した世界最悪レベルの原発事故。現在福島県内の再エネのうち8割を占めるまでに拡大した太陽光発電。その主力を担うメガソーラーへの逆風が強まっている。

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かげる針路

福島県浪江町では現在も帰還困難区域が8割を占めている。その帰還困難区域で農地を転用して建設された浪江酒井第一・第二太陽光発電所は2020年2月に稼働開始した。酒井地区に隣接する浪江町谷津田地区は2017年3月に避難指示が解除された。松田は2018年に戻ってきたが先祖代々受け継いできた米農家の継続を断念し、約0.7haの農地をメガソーラーの事業者に提供した。浪江谷津田復興ソーラー発電所は2010年10月に稼働開始した。2025年4月末時点で浪江町の居住人口は2343人と震災前の約11%となっている。新たな太陽光パネルが住宅すぐ隣に設置される話も出ていると渡部は語った。

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メガソーラーは被災地以外にも急拡大しており、Blue Power 福島西郷発電所も建設中となっている。2020年9月、土砂が流出する被害が発生し、事業者が土のうを積むなどの対策を講じたが住民の不安は拭えずにいた。住民説明会で事業者が住民たちにした約束は何度も破られている。福島県は防災工事を先行させす、太陽光パネルの設置を優先し土砂を流出させた事業者に工事中止を指示し、計画通り防災施設の設置を先行するように求めていた。事業者の嘆願書には会社都合しか記入していないと福島県担当者が感じていた。メガソーラーに作業員を派遣していたサムスタークの金井社長は作業員各々に担当作業がありそれ以外である防災については一切気にしていなかったなどと明かした。西郷村のメガソーラーは完成時期が当初の計画から4年以上遅れ、20258月末ごろとなっており、その最中に福島県が工事中止を命令するなどした回数は5回であった。近藤も不安を抱えながらの米作りが続いている。

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2011年3月11日、世界最悪レベルの原発事故を経験した東京電力福島第一原子力発電所。当時周辺の自治体など12市町村に批判指示が出され、最大約16万人が県の内外に避難した。福島県は約12%に一時避難指示を出し、現在も約2.2%が帰宅困難区域で自由に立ち入りができずにいる。2014年まで2期8年福島県を率いた佐藤元知事は国や東京電力に正確な情報提供を求め、事態の早期収束に奔走した。2011年3月30日、東京電力の勝俣恒久会長(当時)は福島第一原発の1号機から4号機の廃炉を表明した。2011年8月11日に福島県は復興ビジョンを策定し、原子力に依存しない社会づくりを掲げ、原発から再生可能エネルギーに大きく舵を切った。2012年3月、再エネ推進ビジョンを改訂し、2040年頃を目処に県内エネルギー需要量の100%以上に相当する量のエネルギーを再生可能エネルギーで生み出す県を目指すとした。議論をリードしてきた九州大学の東之弘特任教授は当時00%を謳うために逆算して目標立てたのだと明かした。再エネから作られた電気を電力会社が一定価格で一定期間買い取るFIT制度(固定価格買取制度)も追い風となり、福島県は2023年度にエネルギー需要の54.9%まで拡大させた。目標達成に向けて大きな原動力となるのは太陽光発電所であり福島県内に212で最大出力は全国1位となっている。一方で波紋も大きくなっており、メガソーラー建設のためにまた山が削られた。

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2024年6月、先達山でメガソーラー建設が進められ、一方で景観悪化するとの声が日増しに強まっていた。2024年10月、先達山のメガソーラー反対の署名活動が行われていた。建設中の先達山太陽光発電所は都内の合同会社が手掛けており、他社が設計したメガソーラー計画を引き継ぐ形で2021年11月から工事が始まった。福島市出身の松谷基和が仲間と立ち上げた先達山を注視する会は情報公開請求で集めた資料などを手掛かりに100人以上の参加者と情報共有した。松谷は景観に惹かれ2014年から家族とともに先達山の麓で暮らしている。松谷は開発経緯を知るために県や市に情報公開を請求し、私費で集めた情報をホームページで公開している。松谷が問題視しているのは事業者が福島市に示した景観予測であり、事業者は眺望景観の変化は小さいとしていた。先達山のメガソーラーを実質的に運営しているAmp社はカナダに拠点を置くグローバルカンパニーであり、松谷たちとの議論は平行線のまま予定通りの2時間で終了した。福島市の木幡市長は事業者には提示した責任を十分に果たしてほしいなどと語った。2024年12月、福島市議会ではメガソーラーの規制条例を2025年4月から施行するとし、福島市内の約7割の面積をメガソーラーなどの禁止エリアに指定し、既存の事業者に対しても福島市による立入検査が可能となった。2025年4月に先達山のメガソーラーが報道陣に初公開された。

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2024年10月、東北電力女川原発2号機が13年ぶりに再稼働し、東日本での原発再稼働は東日本大震災以来初めてとなった。2025年2月、政府は新たなエネルギー基本計画を閣議決定し、原子力を最大限活用して再稼働と建て替え推進を打ち出すと明記し、原発依存度を低減する文言は削除された。2024年11月、燃料デブリの取り出しに初めて成功した。廃炉最難関である燃料デブリ、取り出せたのは2025年4月時点で合計0.9g、880tと推計される全体の10億分の1である。そんな中でも原発回帰は鮮明となっている。2025年5月、松谷は事故があるまではその危険性など全く知らず無知であったため恥ずかしい思いになったが、そうした責任を取りたい気持ちにあるなどと打ち明けた。先達山太陽光発電所の商業運転は2025年9月末までに開始予定となっている。

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