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創業51年の一ノ関時計店の一ノ関正明さんは、創業者の父親から店を引き継いだ。一ノ関時計店は、確かな技術で評判となった。一ノ関正明さんは、経営方針などで父親と衝突したが、4年がかりで経営の引き継ぎを完了した。
オープニング映像。
一ノ関時計店の先代社長である一ノ関勝義さんが、二代目社長の息子にはあまり口出しはしないと語った。二代目社長の一ノ関正明さんが、仕事や他のことでも楽しいことに前向きにやっていこうと考えていると語った。一ノ関時計店は、親族内事業継承を行った。秋田市で、事業承継に関するセミナーが行われた。秋田県事業承継引継ぎ支援センターへの2024年度の事業承継の相談件数は363件で、そのうち36件が成約して、成約率は1割となっている。秋田県内の後継者不在率は72.3%。秋田県内の企業の社長の平均年齢は、66.07歳。経営者の高齢化で、存続危機となっている企業が増えている。
秋田県能代市のフランス菓子 カスミは、1957年に創業した。伊藤寿哉さんは専門学校卒業後、フランスなどで修行し、1992年に地元に帰って父親の店で働いた。能代市の人口が減少してカスミの売り上げが下降し、10年前から家族で経営している。伊藤さんが、店の後継者探しを決断した。能代市役所では事業承継の専門部署を置いて、後継者を探す企業を支援している。事業承継マッチングin秋田に、伊藤さんが参加した。
秋田県にかほ市で2003年に創業したレストラン・セルクルを経営する渡辺真さんは、都内のホテルなどで修行した。新型コロナの影響でセルクルの売り上げが減少し、物価高も直撃したことで渡辺さんは閉店を決断したが、店の後継ぎは現れなかった。セルクルの最終営業日、渡辺さんが最後の客を見送った。
事業承継セミナーから2ヶ月、フランス菓子 カスミには後継者は現れなかった。能代東中学校で伊藤寿哉さんが出前授業を行ない、商売の仕組みなどを教えた。伊藤さんが生徒らと一緒に、檜山茶を使った焼き菓子を作った。鶴形地域拠点施設で行われたイベントで、焼き菓子が販売された。
2月、能代市が主催する事業承継セミナーが行われ、フランス菓子 カスミの伊藤寿哉さんが事業承継の課題を語った。5月、彩紫工房 里山で事業承継の話し合いが行われた。カスミの後継者は見つかっておらず、伊藤さんは閉店を検討している。