自民党は次の総裁選を今月22日告示、来月4日投開票で行うことを軸に調整を進めている。日程は明日にも正式に決定する見通しだ。党内では国会議員だけでなく党員なども投票に参加するフルスペック方式という形が有力視されている。この場合、党員からも広く支持される人でなければ総裁選では勝つことができない。前回の総裁選で1回目の投票でトップだった高市早苗氏とですね石破総理に次ぐ3位だった小泉農水大臣の2人を軸にした争いが予想されている。この2人は世論調査でも、次の総理として人気がある。ただ去年の衆院選と、今年の参院選を経て、それぞれの推薦人だった議員が落選したり引退したりしているので、状況が変わっているという面もある。国会議員からの支持を、どう広げるかも当然ながら大きな鍵となってくる。また総裁選は連立拡大を含めた野党との連携をどう進めるのかも主要な論点となる見通しだ。小泉農水大臣は改革姿勢が共通する日本維新の会との親和性が高いと言われている。先日も、吉村代表とともに万博を視察するなど距離の近さを感じさせた。一方、高市氏の場合は積極財政派として知られており消費税の減税についても理解を示す発言をしているので近い考え方を持つ野党としては、国民民主党や参政党が挙げられる。ただ公明党の斉藤代表は昨日、自民党の次期総裁について保守中道を基本姿勢とするよう注文をつけた。有力候補の高市さんを念頭に自民党の保守色が強まることを牽制したものとみられる。連立を拡大するためには、選挙区調整も必要になるので実際の交渉は、かなり難しいものとなる。
