おとといの参院予委員会で議題となったのは国の基金の残高について。残高の総額が16.6兆円とコロナ禍前の約7倍に膨れ上がっている。野党からは基金が積み上がるだけで有効活用されていないと批判の声があがった。未使用の基金は国庫に返納し別の目的に活用すればいいわけだが、今年度の国庫への返納予定額は2531億円にとどまっている。1人当たり4万円の手額減税を掲げる岸田総理、専門家によるとその規模は3兆5680億円と試算される。一方で防衛力の強化などのための財源を確保するため今後、国民負担が増える可能性も。16兆円超の基金の残高について岸田首相は「基金の中身の審査、行政改革推進会議等を中心にこれからも徹底してまいりたいと思います。その上で国庫返納をしっかりすすめてまいります」としている。増え続ける基金に歯止めはかけられるのか。