政府は今年5年に一度の年金制度改革の節目にも関わらず当初予定していた3月上旬の法案提出を先送りにしていた。立憲民主党は法案提出の先送りは内閣不信任案提出に値するとしていたが、石破総理は16日に閣議決定して国会に提出すると明言した。今回の自民党の法案では基礎年金底上げが削除されていて、参議院選挙を控える中で過去消えた年金問題で大敗したトラウマなどから年金問題が選挙の争点となることを避けたい思惑があるとみられている。今後の国会では就職氷河期世代救済のために野党側が基礎年金底上げを盛り込むことを求めて修正協議を行うとみられるが、今後も難しい調整が続くとみられている。