半導体工場の世界最大手「TSMC」が台湾から上陸した菊陽町の周辺ではバブルを実感している。時給や家賃が値上がりしたりと、全体の価格の相場が上がっているという。駅員のいない無人駅で通勤ラッシュが起こるなど、街の景色も変わってきている。工場方面に向かうバス乗り場は行列ができ、地元のタクシー会社は依頼殺到だという。工場関係者を中心にタクシーの利用客が増える一方、ドライバー不足が深刻だという。土地なども値上がりし、以前1LDKで5万2000円だった家賃は6万2000円になっている。菊陽町の住宅地の坪単価はバブル期に25万円に達し、バブルの崩壊とともに下落したが、TSMCの進出を機に跳ね上がり、2020年にはバブルに並ぶ25万円になった。地元の不動産会社は2030年には35万円まで上昇すると予想されている。半導体バブルは工場の誘致が更に続けば、長期化する可能性があるという。