ゆか・あん馬・つり輪・跳馬・平行棒・鉄棒の6得点で合計得点を競う体操男子個人総合の決勝が行われ、日本からは連覇に期待のかかる橋本大輝選手と20歳の岡慎之助選手が出場。岡選手はゆかで14.566点と安定した演技を見せるが、ライバルと予想される中国の張博恒選手は着地が乱れる様子が見られた。橋本選手はあん馬で落下してしまい12.966点となってしまうが、岡選手はここも14.500で2種目を終えて1位となる。岡選手はつり輪・跳馬もミスなくこなしていく。岡選手はおととしの大会で全治約10か月の右膝前十字靭帯断裂を患ってしまう。それでもリハビリの際には苦手だったつり輪の練習を行っていき、今年5月のNHK杯を優勝したことで五輪代表入りを果たした。中国も張選手と肖若騰選手が追い上げる中、岡選手は平行棒もミスのない演技を決めていき、わずかな差で3人が並ぶ状況となった。そして、岡選手は最後の鉄棒を成功させ、総合86.832で金メダル獲得となった。対する橋本選手は6位という結果に涙を流し、けがしてからここまで戻って演技することができたので堂々とやりきれたという気持ちでいっぱいですと振り返り、団体で金メダルを取れたので幸せすぎて涙が出たとも振り返った。そして、岡選手は感謝を込めることをテーマに掲げていたので、しっかり感謝を伝えられたと振り返った。