22日、ホワイトハウスでキリスト教の復活祭イースターを祝う催しが行われ、トランプ大統領は訪れた人たちと交流した。ニューヨーク株式市場ではダウ平均株価が一時1300ドルを超えて下落した。東京外国為替市場でドル売りが加速し一時1ドル=139円台となった。理由はトランプ大統領がFRBに早期の利下げを求めたこと。トランプ氏はFRBのパウエル議長を遅すぎる人と呼び、金利を引き下げなければ景気の減速が起こりえると警告した。市場では中央銀行の独立性が脅かされ米の金融政策運営が不安定になるとの懸念が広がった。パウエル議長はトランプ氏が1期目で指名した人物。しかし今は関税引き上げで株価が下落傾向にあり景気の減速懸念があり、トランプ氏は景気の下支えにつながる利下げを繰り返し求めている。パウエル議長は関税措置が物価に及ぼす影響などを見極めるとし、早期の利下げに慎重な姿勢を貫いている。FRB理事は正当な理由によって解任される場合を除き、任期は14年。過去の連邦最高裁判決からも議長の解任は難しいという見方がある。トランプ政権の高官はトランプ氏がパウエル議長の任期途中での解任を検討していると明らかにしている。専門家ドルの信頼感、国債の信頼感などが揺らいでしまう可能性があり、パウエル議長が解任・辞任の場合にはトリプル安が米市場で進んでしまう可能性があると指摘。