さいたま放送局の福地礼奈キャスターが埼玉県吉川市を紹介。一級河川の中川と江戸川と川に恵まれた場所で、昔から貴重なたんぱく源として川で取ったうなぎとかこいとかどじょうとかを食べていたが、吉川市は中でも関東を代表するなまずの産地として知られている。駅前にあるのは金色のなまずのモニュメント。なまずのコーラにおまんじゅうと、駅に隣接する観光案内所にもなまずにまつわる商品がたくさん販売されているなど市内はなまずであふれかえっている。江戸時代初期には川魚料理の店が軒を連ね、今も続く老舗の料亭で「なまず懐石」をいただいた。続いて訪ねたのはなまずの養殖場。リーダー役の宇野克己はなまずの養殖を始めて28年。川の水質の変化などで平成8年からなまずの養殖を始めた吉川市では現在、この1軒の養殖場で取れたなまずを飲食店へ出荷している。養殖のポイントはきれいな地下水で育てていること。一定の水温が保たれなまずはストレスなく育ち泥臭さも抜けるという。なまずのすむ川を通してたくさんの思い出を作ってきた吉川市の皆さん。そんな川の生き物たちを自由に見られる、ひそかに人気のスポットがある。吉川市の元職員、塩谷利治さんの自宅の離れでは魚やエビなど30種類600匹以上の魚を飼育している。地元の小学生も校外学習でやって来る。塩谷はこの場所から次の世代に地元の川を守ってほしいというメッセージを発信している。