吉行和子さんの生き方がにじむ名シーンを紹介。大人気医療コメディ「ナースのお仕事」をはじめ、「おくりびと」、「佐賀のがばいばあちゃん」など映画だけでも130本以上に出演した。吉行さんは今年9月2日、肺炎のため90歳で逝去した。「ナースのお仕事」で共演した松下由樹さんは、楽屋でくだらない会話をしたと思い出を語った。「3年B組金八先生」で22年共演した武田鉄矢さんは、「吉行の姉御だけはおっとりと芝居をする。そのおっとり感がなんだか良い」と話した。吉行和子さんの母親はNHK連続テレビ小説のモデルになった吉行あぐりさん。兄と妹は共に芥川賞作家。芸術一家に生まれた吉行和子さんは、19歳の時に劇団民藝へ入り、「ダウンタウンのごっつええ感じ」ではコーナーレギュラーも担当した。「ナースのお仕事」では吉行さんの生き方がにじむ演技で数々の名セリフが誕生した。ナースの仕事に向いていないと悩む新米看護師にかけた言葉、おてんばな主人公の独り立ちを心配する先輩看護師にかけたアドバイスなどが有名。
