取材したのは都内の高校で行われていた卒業式。東京・品川区の青稜高校では「蛍の光」を合唱。約30年前、都内の高校で歌われていたのは「仰げば尊し」。卒業式の定番曲について、10代・20代は「旅立ちの日に」「栄光の架橋」「手紙~拝啓 十五の君へ~」、40代以上は「仰げば尊し」。思い出の卒業ソングを紹介。20代は1位:旅立ちの日に、2位:3月9日、3位:YELL。30代は1位:旅立ちの日に、2位:3月9日、3位:さくら。40代は1位:仰げば尊し、2位:贈る言葉、3位:蛍の光。50代は1位:贈る言葉、2位:仰げば尊し、3位:卒業。仰げば尊しが歌われなくなった理由について、吉海直人は“仰げば尊し 我が師の恩”の部分で最近の若い人は和菓子と間違う人もいる。この歌詞は「先生から受けた恩は海よりも深く山よりも高い」という意味。先生が偉い、先生がすごいという意識で作られているので、先生と生徒の位置関係が昔とは違って対等になりつつあると、こういう歌は卒業式にそぐわないようになってくると話した。文科省の担当者は卒業式で歌う曲に決まりはない。生徒が自由に選べる学校が増えているといい、古い言葉が多い歌は歌わない傾向にあるのではとコメント。