広島に住む女性は12年前に脳梗塞の後遺症で失語症になった。失語症の人は全国で約50万人。コミュニケーションが困難なため外出をためらう人が多く、一緒に行動してくれる人が求められる。失語症の人たちに心置きなく会話を楽しんでもらいたいと月に1度開催されている会話サロンでは、会話を円滑にさせるために重要な役割を担う意思疎通支援者が、話を要約したい失語症者の伝えたいことをくみ取って相手に伝える。しかしその意思疎通支援者は十分な数が足りていないのが現状。呉市で行われている支援者養成研修では心構えや情報をわかりやすくまとめる方法を学んでいた。広島県言語聴覚士会意思疎通支援作業部会・沖田啓子代表は失語症の方たちがもう少し気軽に支援者を利用してもらえるようになるといい、失語症の人が少しでも社会に出やすくなる世の中にしたいとコメント。