栄養豊富な牡蠣養殖場で牡蠣にムール貝が付着することで同時に成長する。牡蠣やムール貝は波などの揺れを刺激と感じ殻をとじる習性があり餌を食べなくなり身が痩せてしまう。波の揺れをいかに抑えるかが貝の身を大きくする鍵。名人・伊藤さんは2段構造の中層延縄式で養殖している。さらに身を大きくさせるため牡蠣から切り離したムール貝をカゴに入れて再び中層延縄式で半年以上海中に備蓄する。海外では1~2年で出荷するところを約3年の月日を費やすことでサイズ旨味共に一線を画す三陸ムール貝へと変貌を遂げる。旨味成分のグルタミン酸は外国産の約2倍。