政治倫理審査会の幹事懇談会がきょう開かれ、与野党の意見が交わされた。一方できょうから確定申告の受付が始まった。俳優の高橋英樹さんがパソコンやスマホで申告できる「e-Tax」の活用を呼びかけた。確定申告に訪れた人に昨今の政治資金問題について聞いてみると、「おかしすぎる」、「性懲りもなく同じことを繰り返している」、などの声が聞かれた。また、法改正や当事者の説明責任に関する意見もあった。立憲民主党の泉代表は、「改めて厳しく脱税の可能性について問いただしていきたい」などと話した。岸田首相は還流資金を課税対象にして納税させる案について、「派閥が支出した資金を議員個人が受領した例は把握していない」と述べ、「自民党では検討していない」とした。政治倫理審査会で、野党側は還付金などが確認された安倍派・ニ階派の衆院議員51人全員審査会に出席させるよう自民党に求め、出席の意思確認を要求した。これに対し自民党は、持ち帰って検討する考えを示した。51人全員を呼ぶ理由について野党側は、「個人という部分と派閥の責任者の双方から考えたうえで51人が必要」などとした。自民党からは、「議員の意思を一人ひとり確認するのは難しいかもしれないが、党としての方針を現在相談している」などとした。田中和徳審査会長は「会長としては与野党で相談をして一定の結論を出してもらえればありがたい」などとした。自民党は検討した内容を来週伝えるとしている。