きょうは四国中央市で行われてきた「子供太鼓台」という山車を引いて街を練り歩く、子どもが主役のお祭りが先日、少子化の影響で歴史に幕を下ろした。約40年前、子どもが祭りを楽しめるようにと、自治会が太鼓台を購入。刺しゅうや垂れ幕は保護者たちが手作りし、職人に教わりながら4年ほどかけて仕上げた。祭りが始まった当初は、担い手となる小学生は70人ほど参加していたが、少子化で地区に住む小学生が10人に減少。4年後には2人になる見通しだ。祭りを実施するには少なくとも15人が必要なため、地区では総会を開き、子供太鼓台の練り歩きをことしで最後にすることを決めた。悔いの残らない祭りにしたいと、ほかの地区にも参加を呼びかけ、大勢の子どもたちが協力することになった。祭り当日は約9時間かけて町内を練り歩き、子供太鼓台を保管する倉庫の前では、大人たちが太鼓台への感謝と子どもたちの記憶に残るように、力いっぱい差し上げをした。