党内では、旧安倍派の議員が猛反発しているものの、石破首相をカメラの前で公然と批判する状況にはなっていない。非公認・萩生田光一元政調会長、非公認・西村康稔元経産相、非公認・下村博文元文科相のコメント。こうした対応の背景には、厳しい選挙戦を前に、旧安倍派以外では今回の決断を評価する声が多いため。あるベテラン議員の1人は「ようやく選挙を戦える環境になった」「これで雰囲気も変わる」と話している。首相周辺も旧安倍派の恨み節について「それ、表で言っている人いるのか?」と冷ややかで、別の議員も「どの口が言うんだとなるから表だってできない」と解説している。今は静観している旧安倍派の議員の1人は「選挙後は間違いなく政局になる。石破政権は危うい」と息巻いていた。石破首相は昨日「相当程度の非公認が生じる」と述べていたが、党内からは「当選が見込めない議員を加えると10人前後くらいではないか」といった見立てが出ている。はっきりした人数はまだ決まっておらず、あと数日で決定する方針。一方、石破首相が、比例代表での復活当選を認めない方針を決めたことで、前回、復活当選した越智隆雄議員が立候補のとりやめを検討していることがわかった。
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