政府は2025年度予算案を決定した。歳出総額は初めて115兆円を突破し借金に頼る財政運営が続く。この予算案は来年1月からの通常国会で審議される。例年であれば政府が決定した予算案は与党の賛成多数による年度内の成立が見込まれるところだが、衆議院で過半数を割り込む少数与党のため難航が予想される。立憲民主党・野田代表は「夏の参議院選挙の前の通常国会でどれだけ成果を出せるかどうかが成功につながる」と述べた。野党第一党の立憲民主党は予算委員会に旧安倍派の元会計責任者を参考人として招致し、政治資金事件の実態を解明するよう求めている。自民党内には7月の参議院選挙を見据え野党側が対決姿勢を鮮明にする可能性があると警戒する声が上がっていて、衆議院で予算案の採決が行われる2月末が攻防の山場となりそう。こうした中与党が予算の成立に向け秋波を送るのが国民民主党と日本維新の会。年収103万円の壁の見直しの協議を年明けも続ける国民民主と一致点を探りつつ、教育無償化を求める維新とも協議を進め一定の結論を出すことで協力を得たい考え。
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