日韓の首脳会談と共同会見に臨んだ両政権の狙いについて解説。石破首相が未来志向の関係を築いていく方向性を共有できたということは成果といえる。先ほどの共同記者発表で、国交正常化以来築かれてきた基盤に基づき、日韓関係を安定的に大きく発展させていくことで一致したと強調している。またイ大統領を官邸で出迎えた際も、非常に和やかな雰囲気だったのも印象的で、首脳間の関係構築という意味でもまずまずのスタートといえそうだ。両首脳はこのあと総理公邸で夫人も交えた夕食会に臨む予定だ。一方韓国側はイ大統領が会談の冒頭で、石破首相について、とても親しい友人のようだと述べたことからも、日本との関係を良好に保ちたいという意向が明確に伝わってきた。また、イ大統領はあす、日本を出発してアメリカに向かい、25日にトランプ大統領と会談する予定。イ大統領もきょう、関税や安全保障などを中心に、韓国は日本と似た立場にあると述べており、対アメリカで連携した意思を確認しておきたかったという意図も見える。就任後、実用外交、つまり国益を第一に考えた外交を展開する考えを繰り返し強調しており、日本との協力を進めることが、韓国にとっても得策だと考えているのだと思う。日本政府関係者は、今回の会談について、これまで両国が培ってきた根幹を確認し、今後の関係を安定させるためのものだとしている。その安定を確実なものとするための1つの手段が、首脳間の往来、シャトル外交だ。石破総理は政治レベルだけではなく、経済や人的交流、文化やスポーツといったさまざまな分野での協力を最大限推進し、両国の関係を揺るぎないものにしたい考えだ。
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