マーク・カーニー氏は、脱炭素移行を目的とする金融機関連合「GFANZ」の共同議長。カーニー氏に、脱炭素投資や世界の金融政策について番組がインタビューした。岸田総理に対し、脱炭素の取り組みの重要性を指摘したカーニー氏。これに対し岸田総理は脱炭素政策を金融面から後押しするため、GFANZと連携する姿勢を伝えた。カーニー氏は国連に気候変動問題特使としてCOP28に出席している。今年6月、GFANZの日本に事務所を開設した。カーニー氏は、脱炭素投資ブームがGDPを2%底上げすると話した。カギを握るのはアメリカの存在という。イングランド銀行の総裁時代に、ブレグジットを経験したカーニー氏はマーケットの期待に対しては慎重な姿勢を見せた。マーケットが注目する利下げのタイミングについては「来年の半ばだろう。もちろん経済次第。」などと述べた。一方で、企業が銀行ではなく投資ファンドなどから資金調達の拡大が続きバブル懸念について、否定的な考えを示した。カーニー氏は来日中、日銀の植田総裁とも面会した。政策修正を期待されている日銀について「金融政策の調整プロセスに取り組むことは心強い」などと話した。