岸田総理大臣はきょう、三重県亀山市にあるリニア中央新幹線の駅の候補地を視察し「大都市圏を結ぶ新たな交通網の早期構築は重要だ」として早ければ2037年の全面開業を想定し必要な支援などを行っていく考えを示した。JR東海が東京・品川と大阪間で開業を目指すリニア中央新幹線は品川から名古屋までの間で現在、工事が進められ、名古屋より西側では着工に向けて環境への影響の調査などが始まっている。また岸田首相は名古屋〜大阪間のルート選定などに関する沿線自治体の会議に来月から国土交通省とJR東海をメンバーとして正式に加える方針を明らかにした。JR東海は品川〜名古屋間について2027年に先行して開業する計画だったが静岡県が県内の着工を認めていないため34年以降にずれ込む見通し。これにより全線開通の時期も遅れが生じる懸念があり対応が課題となっている。