1965年、海の中に漂うように沈む船は、終戦後に米軍が港湾整備のために沈めたとされる。防災科学技術研究所の長井氏によると、硫黄島は1年に1mほど隆起していて10年で20m近く上がっている所もあるという。1970年代の地図と最近の地図を比較すると大きくなっているのがわかる。面積は10年前と比べ1.3倍になっている。国土地理院によると2014年に父島を抜いて小笠原諸島で1位の大きさとなった。長井氏は、地下の浅いところにマグマが上がってきて押し上げていることとマグマ自体の量も多いと思うがあまりわかっていないと話した。また他の火山ではなかなか見られない非常に隆起のスピードが速いのが硫黄島の特徴だと解説した。限界はあるが今後も島は大きくなる可能性があるという。