中国の国家統計局が、製造業3200社を対象に調査した今月の製造業PMIは、先月比0.1改善し49.4だった。景気の善し悪しを判断する節目となる50を5か月連続で下回った。新規受注の減少や雇用情勢がやや悪化したことなどが要因で、国内需要の停滞やトランプ政権の関税措置を背景に、企業の間で慎重な見方が広がっている。企業の規模別で見ると、大企業が50.8と節目を上回った一方、中規模起票が48.9、小規模企業が46.6と節目を下回っている。非製造業の指数は先月比+0.2で50.3となった。中国とアメリカは、今年11月を期限に関税措置などを巡る協議を続けているが、行方次第では貿易摩擦が再び激しくなる可能性もあり企業の景況感を左右することになりそう。