小田凱人は9歳で骨肉腫になり、大腿骨の一部を切除。サッカー選手になる夢を奪われた小田を救ったのが車いすテニス界のレジェンド・国枝慎吾だった。初めて見た試合は2012年ロンドンパラリンピック決勝。当時の衝撃を自身の著書で「最高にかっこよかった。いつかは僕も国枝さんみたいになりたい」と綴っている。国枝はパラリンピックで通算4個の金メダルを獲得。小田が病室でラケットを振る当時の映像を紹介。退院後は自宅近くの公園で父と練習した。14歳でジュニア世界ランキング1位となり、16歳だった2022年10月に国枝と対戦。数々の史上最年少記録を打ち立て世界一のプレーヤーとなった。ご自身を一言でどんな人間ですか?と質問すると、「ドリーマー。夢を持ってそれに向かって進む。生きるってそういうことじゃないですか」と答えた。