韓国・尹錫悦大統領はおととい「野党によって国政が麻痺している」として、韓国で44年ぶりとなる「非常戒厳」を宣言。これを受けて戒厳司令部は国会や政党の活動、集会など一切の政治活動を禁じる布告令を発表。国会では動員された大勢の兵士らが突入。バリケードを築き防ごうとした関係者らともみ合いになった。その後、国会では宣言の解除を求める決議が可決され、尹大統領は未明、わずか6時間で「非常戒厳」の解除を表明。野党側は尹大統領を内乱罪で告発したほか、弾劾訴追案を提出。野党側は「憲法と法律に違反して発令した」と反発し、7日に弾劾訴追案の採決が行われるとの見方が有力になっている。一方、与党「国民の力」は採決での対応について議員総会で協議し反対する方針を決定。ただ、与党から8人造反する議員が出れば弾劾訴追案は可決されるため、採決の行方に大きな関心が集まっている。きょう発表された緊急世論調査では尹大統領の弾劾に賛成する人が70%を超えている。