土地の価格「路線価」が公表され、台湾の半導体大手・TSMC進出の影響などで、熊本県内の平均は7年連続で上昇した。路線価は、1月1日の時点で国税庁が算定した全国の主な道路に面した土地の1平方メートルあたりの評価額で、相続税や贈与税を算定する基準となる。県内の路線価で最も高かったのは下通アーケード(熊本・中央区)で、1平方メートルあたり206万円と去年から1%上昇した。地区ごとの最高路線価のうち上昇率が最も大きかったのは去年に続いて菊陽町「県道住吉熊本線」で、去年から24%上昇し15万5000円だった。熊本国税局によると、今回の調査では全国で2番目の上昇率だという。下落率がもっとも大きかったのは人吉市九日町の九日町通りで、去年から3.6%下落し2万7000円だった。