路線価は国税庁が主な道路に面した土地の1平方メートル当たりの評価額を毎年、1月1日時点で算定したもので相続税や贈与税を計算する基準になる。ことしの価格が、きょう公表され宮城県内では対象となった5924地点の全体の平均で、去年より5.1%上昇した。これは、新型コロナの5類移行で個人消費や商業活動が活発になったことが土地の需要を押し上げたためで上昇は12年連続上昇率は去年より0.7ポイント拡大した。県内の最高額は仙台市青葉区中央1丁目の青葉通りの363万円で去年より4.6%上昇した。この地点は昭和32年以降68年連続で東北で最も高くなっている。また県内に10ある税務署の最高路線価のうち上昇率が最も高かったのは仙台市青葉区本町2丁目の広瀬通りで6.2%上昇した223万円だった。JR仙台駅西口の商業地では幹線道路沿いを中心に引き合いが増えているという。一方、税務署ごとの最高路線価で唯一の下落となったのは気仙沼市本郷の県道26号通りで去年より3.6%下落した5万4000円だった。