なぜ日本人がとろとろが好きなのか鈴木隆一さんが解説。鎌倉時代に書かれた辞書「名語記」には「淀」という言葉の説明に、水がよどんで流れにくい様子、とろとろともいうと書かれている。埼玉にある長瀞の瀞は荒川の穏やかな水の流れが由来。人間は離乳食の段階からとろとろ食感を本能的に好む傾向にある。食べやすい、消化がいい=安全な食感。日本人も外国人も離乳食を食べるが外国人は5歳頃からとろとろしたものを食べなくなる。日本人は5歳を過ぎてもとろとろのものを食べる。それは日本特有の生食文化が影響している。もう1つの理由が口の中での滞在時間。滞在時間が長いほうが、うまみを感じやすくより美味しいと思う。日本人は外国人に比べ、うまみを感じやすい。甘み、塩味、酸味、苦み、うまみをつけた水を飲みなんの味かあてる調査をした所、うまみの正解率は日本人71%。外国人は34%の正解率だった。さらさらのみそ汁と、とろとろのみそ汁を比べると、とろとろのみそ汁のほうがうまみの数値が高いというデータが出た。本当にそうなのか、あばれる君で検証。とろみのあるお味噌汁を選んだ。苦いセンブリ茶でも検証。とろみがある方が苦かった。
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