外食で食べ残した料理の持ち帰りに関するガイドライン案が厚生労働省の部会でまとまった。持ち帰る際は原則、消費者の自己責任などとしている。日本のフードロスは年間472万トンも発生。このうち飲食店での食べ残しや商品の売れ残りなどがおよそ半分を占めている。食中毒など衛生面の問題がある食べ残しの持ち帰り。ガイドライン案では持ち帰りは消費者、つまり客が自己責任で行うことが前提とし、清潔な容器などを使うことや手を付けた本人が食べるということの他、すぐに食べられない場合は冷蔵庫などに保管し必要に応じて再加熱することなどが記載された。また、持ち帰ることができるメニューは飲食店側が判断するとし、その基準として十分に加熱されている食品や水分量が少ない食品などを挙げた他、容器の移し替えは消費者に実施させることや取り扱いについて注意事項を伝えることなどが記載された。しゃぶ葉国立富士見台店では食べ残しがない様子を撮影し提示することでドリンクバーの割引券がもらえる仕組み。食べ物を粗末にしないだけでなく将来的な人口増加による食糧危機に対応するためにも必要となるフードロス削減。厚労省の部会はガイドラインによって食べ残しへの意識の変化などにつながってほしいとしている。