明治安田生命は70歳定年制の導入を発表している。2019年に定年を60歳から65歳に延長すると、21年度からは70歳まで嘱託社員として雇用できるようにしていて、27年度からは営業職以外の約1万人を対象に定年を引き上げている。担当者に話を伺うと、少子高齢化や労働生産人口の減少といった課題を解決するために必要としている。生産年齢と言われる15~64歳は1995年には約8716万人いたものの、去年は約7395万人となっている。さらに、2065年には約4800万人まで減少することが懸念されている。明治安田生命は勤務時間や退職時期を選択することができ、これまでと同等の役職の場合は賃金水準も維持することができるようにする。一方でこの制度を導入すると年金がカットされる可能性もあるという。専門家の永濱利廣氏は国際標準的には定年は年齢差別に該当することから、日本でも徐々に緩和される可能性があり、働く・リタイアする基準が緩和され自由度が高まることにつながるとしている。
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URL: http://www.ipss.go.jp/
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