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「COP29」 のテレビ露出情報

COP29では、気候変動対策について議論が続いている。温室効果ガス削減のため各国で普及が進められているのがEV=電気自動車。世界的に需要が高まっている。その動きを経済成長に生かそうとしているのが2045年までに先進国入りを目指すインドネシア。EVの製造に欠かせない鉱石、ニッケルの世界最大の生産国。世界的な潮流に乗って開発に力を入れているが、急速な取り組みに懸念も生じている。この夏、インドネシアで開催された国際モーターショー。韓国に中国、さらにベトナム。各国のメーカーがEVを出展した。EVバッテリーなどに欠かせないのがニッケル。経済成長につなげようとインドネシア政府は鉱石を加工しないまま輸出することを禁止。国内で付加価値をつける戦略を強力に進めている。インドネシアでは各地でニッケル産業への設備投資が進んでいる。首都ジャカルタの北東2500キロ余りにあるハルマヘラ島。ニッケル鉱山があり、6年前、中国などの企業が進出して工場を建設した。各地の工場では、地元で採掘されたニッケルの鉱石をEVバッテリーやステンレス鋼に使われる材料などに加工、出荷している。ニッケルの産業化が進む一方、足元では異変が。インドネシア最大のニッケル加工の工業団地の1つ。地元住民からはこの周辺で環境問題が起きているという指摘が出ている。ウィテタクリンさんは半世紀にわたり地元の海で漁を続けてきた。ウィテさんは採掘や工場の活動が活発になるにつれ、海底に泥が積もり、魚の生育環境が奪われている。地元当局によると、この周辺の去年の漁獲量は前の年と比べて3割近く減少。ほとんど姿が見られなくなった魚種も確認されている。
異変は生活に欠かせない水にも。工業団地に近い集落では、地下から水をくみ上げて使ってきた。ところが水質が悪化。飲み水として適さなくなった。水を購入せざるをえなくなった住民たち。費用は毎月の支出の1割に膨らんでいる。工業団地を管理する会社はNHKの取材に対して「すべての規制を順守して必要な許可を取得し、定期的なモニタリング結果では規制基準を満たしているとしたうえで土砂が海に流れ込むのを防ぐ対策や、飲料水を供給する設備の建設などに取り組んでいる」などとコメントしている。急速なEVシフトはさらなるひずみを生んでいる。島の衛星画像。6年前に撮影したものは海岸まで緑の森で覆われている。ことしの画像では、緑が失われ、土がむき出しになった場所が広がっている。地元のNGOはことしまでに失われた森林が6000ヘクタール余りに上ると指摘している。加工に必要な電力を賄うため工業団地には石炭火力発電所が建設されている。米国のNGOのことし1月の報告書によると、石炭火力発電所は5基建設され、今後さらに7基増える。温室効果ガスの実質ゼロ実現に向け、石炭火力発電所の早期廃止を掲げるインドネシア政府。ただ、企業がみずから使う電力を生産する発電所については対象外としている。地元で環境保護を訴える団体は政府の行動は矛盾に満ちていると訴える。経済の専門家、インドネシア経済法律研究センター・ビマユディスティラ所長は「国際社会の理解を得るためにも対策が必要だ」と指摘している。インドネシアのエネルギー鉱物資源相は国内のニッケル産業が盛んな一部地域で水質や健康に影響が出ているという認識を示している。一方で政府は環境への配慮は必要なものの経済成長には欠かせないという立場。経済成長と温室効果ガスの削減や環境問題どう両立させていくのか、知恵が求められている。

他にもこんな番組で紹介されています…

2024年11月19日放送 19:00 - 19:30 NHK総合
NHKニュース7(ニュース)
気候変動対策を話し合う国連の会議「COP29」。主な議題は、途上国の気候変動対策を支援する気候資金、その新たな目標額を決めることだが、難航している。この気候資金を強く求めているのが島しょ国。その1つ、バヌアツは海面上昇で墓地が海に沈んだほか、高潮などの影響で移住を余儀なくされた集落も出ている。さらに去年3月、2つの大きなサイクロンが全土を襲って、人口の6割以[…続きを読む]

2024年11月19日放送 11:20 - 11:30 日本テレビ
ストレイトニュース(ニュース)
中国総局長谷川記者の解説。中国の表向きの目的と本当の狙いとも言える。まず表向きの目的は環境対策。習近平政権は自らがいかに気候変動対策に積極的かということを盛んにアピールしている。2016年当時は大気汚染物質PM2.5の値が日本の環境基準の10倍以上に達することもあった。現在も冬場は時々PM2.5は確認される日もあるが、以前に比べると大幅に改善している。中国は[…続きを読む]

2024年11月19日放送 6:30 - 7:00 NHK総合
NHKニュース おはよう日本(ニュース)
アゼルバイジャンで開かれている気候変動対策を話し合う国連の会議、COP29は、途上国への資金援助などをめぐる議論が依然、難航している。COP29は、途上国の温暖化対策を支援するための資金について、来年以降の新たな目標額を決めることが主要な議題の1つとなっている。議長を務めるアゼルバイジャン・ババエフ環境天然資源相は「GDPの85%と温室効果ガス排出量の80%[…続きを読む]

2024年11月19日放送 4:15 - 5:00 NHK総合
国際報道INTERNATIONAL NEWS REPORT
アゼルバイジャンのバクーで行われているCOP29だが、現在は閣僚級会合が行われている。途上国の温暖化対策のための資金についての来年以降の目標額の決定も課題となっているが、16日時点では年に1000億ドル以上という案から年2兆ドルとする案まで、隔たりが見られる。南米アルゼンチンの代表団や、フランス環境相が離脱や不参加を表明する中、最終日の22日までに意見を主役[…続きを読む]

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