SMBC日興セキュリティーズ・アメリカの井野口さんは「昨今のAI投資の拡大によりデータセンター向けの電力需要の比率が高まっていくとみられているIEA(国際エネルギー機関)は、データセンターやAIなどによる電力消費が2026年までに倍増する可能性を指摘しています。データセンターの増加に加え、人口増加やEVの普及などにより、電力需要や消費は中長期的に拡大するとみられ、米国のエネルギー省による予想では、今後、毎月の名目電力価格の上昇が見込まれています。先週発表された4月の消費者物価指数では、インフレ減速の兆候が見られましたが、電力価格では前の年と比べておよそ5%上昇。歴史的に電力価格は上昇傾向にあるほか、中長期的な電力需要消費の増加で、より価格上昇圧力が強まる可能性もあります価格上昇が家計への圧力となり、景気動向に影響を与えかねないため、注意が必要です」などと話した。