9年前に亡くなった真栄平房敬さんは沖縄戦が始まった当時、御後絵などの宝物を邸宅の岩陰などに避難させたと証言していた。しかし終戦後の10月再び訪れたときには宝は消えていたという。戦後一部の宝物がアメリカで見つかる中、真栄平さんは返還のための活動に力を入れてきた。2000年に真栄平さんはアメリカ訪問時にFBIなどの協力を求めた。萩尾さんは真栄平さんの証言を記録し御後絵を含む13点の写真などをFBIに提出し盗難美術品リストへの登録にこぎつけた。去年、FBIに盗難品リストに載っているものかもしれないと遺品整理をしていた退役軍人の家族から連絡が入った。鑑定の結果ほとんどのものが沖縄のものであると確認され先月22点の文化財が沖縄に返還された。しかし入手ルートは謎のままである。沖縄県は近く修復方法を検討することにしている。