IAEAの定例理事会で5日英国、フランス、ドイツの3か国が提出したイランの核開発をめぐる非難決議案が採択された。採択された決議はイランが引き続きIAEAの調査に協力しない場合、グロッシ事務局長による未申告の核物質などに関する包括的な報告書が必要になる可能性があるとしていて、イランにさらに圧力をかける内容となっている。またイランが拒否しているIAEAのベテラン査察官の受け入れなども求めている。イランの核開発をめぐっては去年3月、IAEAと核関連施設を監視する機器を設置することなどで合意しているが改善の兆しは見えず核兵器の製造につながる高濃縮ウランの蓄積が進んでいた。イラン側はイランに不利な決議をすれば相応の対応をすると警告していて、報復措置が懸念されている。
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