- 出演者
- 檜山靖洋 勝呂恭佑 首藤奈知子 渡部圭司 今井翔馬 近藤奈央 是永千恵 大谷舞風
去年10月、88歳で亡くなった漫画家の楳図かずおさんの代表作の1つ「わたしは真悟」の未発表シーンの下絵12枚が見つかった。「わたしは真悟」は、工業用ロボットが少年と少女と過ごす中で自我を持ち、やがて事件を起こすというSF漫画で、出版社によると、いずれも本編には採用されていない未発表のシーンだという。漫画雑誌編集部・高橋元さんは「ここまで完成されているにもかかわらず、何か違ったということなんでしょうね。楳図先生の強いこだわりを感じる」と述べた。少年と少女が東京タワーを登る場面の下絵は1ページ全体にわたって描かれ、鉛筆画ながらも迫力が感じられる。少女が監禁されて脅迫を受ける場面の下絵には、本編では登場しなかったキャラクターが描かれていて、別の設定も構想されていたことがうかがえる。高橋さんは「AIという概念がおそらくなかった時代だと思うが描かれていて、先見性みたいなもののすさまじさも感じる。楳図先生のSFのすごさみたいなものをぜひ感じてもらえたら」と述べた。「わたしは真悟」はヨーロッパ最大規模の国際漫画祭で、永久に残すべき作品として「遺産賞」を受賞するなど、楳図さんの代表作の1つとして知られ、きょう発売の漫画雑誌にも追悼特集が組まれるという。
戦争の記憶の継承が課題となる中、長崎では被爆者に代わって体験を語り継ぐ活動に、最年少の10歳の小学生が加わった。東京・世田谷区の細井奏志さん、10歳の小学4年生。長崎市などが進める交流証言者の審査に最年少で合格した。おととし訪れた長崎原爆資料館で、3歳のときに被爆した三田村静子さんの話を聞き、原爆の恐ろしさを学んだという細井さん。戦争の記憶の継承が難しくなっていることを知り、三田村さんの体験を語り継ぎたいと考えた。10歳が証言する被爆体験。戦争で苦しむ人をなくしたいという三田村さんの願いを訴えた。
高騰が続く物価について。先週金曜日に発表された2月の消費者物価指数は、生鮮食品を除いて去年の同じ月より3.0%上昇した。3か月連続で3%台ということで、記録的な高騰が続くコメが押し上げた。生鮮食品も含めた総合の指数は+3.7%。海外の主要国をみると、アメリカが+2.8%、ドイツが+2.3%、韓国が+2.0%、デフレ懸念のある中国は−0.7%(出典:総務省)。ことしの春闘の結果は、2年連続で5%を超えた。野村総合研究所・木内登英エグゼクティブエコノミストは、定期昇給分を除き、連合に入っていない小規模な企業も対象にしたことしの平均賃金上昇率は3.0%程度と予想。生活の苦しさを示すエンゲル係数(消費支出に占める食費の割合)は、2024年は28.3%と比較可能な2000年以降では最も高くなった。今の物価について、木内さんは「低所得者層ほど打撃が大きい『悪い物価上昇』が起きている」と指摘。「良い物価上昇」とは、消費が強いために企業が値段を上げることで好循環が起こること。ところが今は物価が高騰した結果、一部で買い控えなどが起きて消費が弱くなる「悪い物価上昇」が起きていると木内さんは言う。対策として、木内さんは「コメであれば備蓄米の放出や投機的な動きを抑えるなど、政策での対応が必要だ」「エネルギーや加工食品は円安の影響が大きいため、円安修正の流れの定着が大事になる」としている。
大阪市できょうから今月27日までの4日間の日程で開かれる国際会議では、日本や中国、台湾など9つの国と地域が、北太平洋でのサンマの資源管理について話し合う予定。去年の会議では、参加国全体の北太平洋での漁獲量の上限を前の年より10%少ない年間22万5000トンとすることで合意した。ことしは漁獲量の上限について、専門家からさらに10%減らし20万2500トンとするよう勧告が出されている。グラフ・日本のサンマの漁獲量の推移を見ると、ピークだった2008年は35万トンを超えていた。去年は3万8000トン余りと、前の年よりは1万トン以上増えたが、水準としては低い。これは海水温の上昇などが影響しているといわれているが、どのように資源量を回復させるかが課題となっている。
高速道路各社が導入している休日割引では、ETCを使った郊外や地方の高速道路の料金が平日より3割安くなるが、各社は、来月以降は3連休を対象から除くことを決めた。休日割引は、3年前にはお盆や年末年始、大型連休が対象から除かれるなど、交通量の分散化などを目的に縮小が続いてきた。国は、オーバーツーリズムの対策の1つとして、高速道路の休日割引の見直しを盛り込んでいて、高速道路各社は引き続き制度の在り方を検討していくとしている。
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- オーバーツーリズム
日本酒の味わいを見える化することで、市場の拡大につなげようという取り組みを取材した。創業195年目を迎えた秋田の酒造会社では、地元のコメを使い20種類の日本酒を製造しているが、杜氏が作り上げてきたそれぞれの酒の味わいを消費者にどう伝えるか、課題があった。こうした中、今月発売した日本酒に取り入れたのが、味わいを示したチャート。甘さや酸味、余韻など5種類の味わいを五角形で表示した。チャートを見た人にアンケートを取ったところ、「未体験の日本酒を選ぶ際に役立つ」と回答した人が9割に上った。会社は手応えを感じている。味わいのチャートを作ったのは、大手電子部品メーカー。プロジェクトを立ち上げた兼森庸充さんは、10年前に秋田の工場に出向した際に地元の日本酒に出会い、おいしさに魅了された。日本酒の魅力を多くの人に伝えるため、会社の技術を役立てられないかと考えた。電子部品メーカーではこれまで、自動車やスマホ向けの部品を分析する際に、素材の成分を分離する技術を用いてきた。それを日本酒の成分の分析に応用した。秋田での縁がきっかけで生まれた、日本酒の味の見える化。兼森さんは、ほかの酒造会社にも普及させていきたいと考えている。この電子部品メーカーはさまざまな味を数値化して記録できるため、伝統の味を守ることにも役立つのではないかと話していた。
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- 由利本荘(秋田)
大分・高崎山自然動物園では、選抜総選挙と題した恒例のサル人気投票の結果が発表された。1位に選ばれたのは、生まれてまもなく下半身が動かなくなったものの回復したメスザルの「ミラクル」。
埼玉県坂戸市では早咲きの桜が見頃。今月中旬から咲き始め、ほぼ満開に。桜は今月いっぱい楽しめる。
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- 坂戸市(埼玉)
中国の王毅外相はきのう、都内で日中友好議員連盟の会長を務める自民党の森山幹事長や、日本国際貿易促進協会の会長の河野洋平元衆議院議長らと面会した。関係者によると、この中で王外相は東京電力福島第一原子力発電所にたまる処理水の海への放出を巡り、ことし2月にIAEA(国際原子力機関)の枠組みの下で行った2回目の追加的な調査の中国側の分析結果が近く示されると明らかにし、問題がなければ進展につながるという見通しを示した。日本産水産物の輸入再開の時期などは示さなかった。一方、関係者によると森山幹事長は、日中友好議員連盟の会長として、来月下旬にも中国を訪問する意向を王外相に伝えたという。
渋谷からの中継で全国の気象情報を伝えた。
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- 渋谷(東京)
道路情報を伝えた。
関東の気象情報を伝えた。