日本政府観光局によると、ことし1月から9月までに日本を訪れた外国人旅行者は、推計で2688万人で、去年1年間の2506万人をすでに上回った。このままのペースで増加すれば、年間の外国人旅行者数は、コロナ禍前の2019年の3188万人を上回り、過去最多を更新する見通し。また、観光庁が公表したことし1月から9月までの外国人旅行者による消費額は、速報値を含めて5兆8582億円となり、過去最高だった去年の5兆3065億円をすでに上回った。こうした中、外国人旅行者の急増で、地元住民の生活に影響が出るオーバーツーリズムが各地で課題となっている。これについて観光庁の秡川直也長官は会見で“現在も各地でさまざまな対策を講じているが、今後さらに増えていくと、想定していなかったことが起こる可能性がある。なるべく早く状況を把握し、迅速に対応していきたい”と述べた。