G7外相会合は国連総会に合わせて行われ、日本から上川外務大臣が出席した。ウクライナ情勢を巡り、冬が近づく中でエネルギーの確保や復旧復興の在り方を議論し、揺るぎない支援を継続していくことを確認したうえで、ウクライナの永続的な平和を実現するため、国際社会と連携していく重要性も確認した。中東情勢を巡っては、停戦に向けた米国などの仲介努力を改めて支持するとともに、暴力の連鎖を断ち紛争が各地に拡大するのを防ぐことが喫緊の課題だとして、連携して対応していくことで一致した。また上川大臣は、欧州や中東とインド太平洋の安全保障は不可分だとして、国際社会の課題にG7が結束して対応することが重要だと訴えた。一方、これに先立ち、国連安全保障理事会の常任理事国入りを目指す4か国(日本、ドイツ、ブラジル、インド)の外相会合が開かれ、来年の国連創設80年を見据え、米国やアフリカ各国とも連携しながら安保理改革の実現に向け具体的な成果を目指すことで一致した。