トランプ大統領が就任した直後、ロシアのプーチン大統領は中国の習近平国家主席とオンラインで会談を行い、蜜月ぶりをアピールしていた。中国とロシアが主導する「BRICS」はアメリカドルへの依存度を下げるために共通のデジタル通貨や決済システムの構築を模索している。この脱アメリカドルの動きを警戒しているのがアメリカのトランプ大統領だ。もしBRICSがドル離れをすれば100%の関税を課すとけん制した。トランプ氏が大統領選に勝利したあと習主席は祝電を送り、今後両国間の対話を強化し「正しい付き合い方」を見出そうと訴えていた。しかしトランプ大統領がとったのは対話ではなく10%の追加関税だった。関税を盾に強行的な外交を展開するトランプ政権を中国はどのように見ているのか。