ピアノ指導者の照屋充子さんは、古酒(くーす)を美味しくするためにピアノの演奏をしている。古酒は3年以上熟成させた泡盛で、まろやかな味わいが特徴。泡盛などの蒸留酒は、空気振動により熟成が早まると言われているという。照屋さんは、古酒好きが高じて古酒研究家となり、国税事務所が行う「泡盛鑑評会」の審査員や琉球大学で非常勤講師も務めているという。古酒に欠かさないのは、飲んだものや事前に蒸発して減った分を継ぎ足す泡盛独自のブレンド法「仕次ぎ」で、照屋さんはどの銘柄をいつ継ぎ足したかなどを記録しているという。照屋さんは、ピアノで鍛えられた音感で、瓶を叩くだけで仕次ぎを聞き分けることができるという。一昨年、泡盛を含む日本の伝統的な酒作りがユネスコの無形文化遺産に登録されたが、泡盛の出荷量は年々減っているという。照屋さんは、飲み慣れていない人も、古酒をぜひ口にしてみてほしいとしている。
