2026年10月23日放送 22:00 - 22:54 テレビ東京

ガイアの夜明け
【世界遺産、その先に…】

出演者
長谷川博己 
(オープニング)
オープニング

オープニング映像。

ガイアの夜明け
「過疎の村」観光客が続々…“ニッポンの古墳”に世界が注目!?

奈良県明日香村は過疎化が進み、人口は5000人を割り込んでいる。そんな村に石舞台古墳があり、蘇我馬子の墓とも言われる。そこには多くの観光客が訪れているが、飛鳥・藤原の宮都として近隣の2つの自治体とあわせて世界遺産に登録された。 一目見ようと8月の入場者数は前の年の3倍に増えた(明日香村調べ)。世界遺産は1972年に文化や自然の財産を人類全体のために保護する事を目的に条約が採択された。フランスのモン・サン・ミッシェルやスペインのガウディの作品群など1273件。国内でも富士山や法隆寺などこれまで27件が登録されている。7月26日に飛鳥・藤原の宮都が登録されるのを見守ろうと地元の住民が集まっていた。その経済効果は49億9311万円。しかし明日香村の村長は今後の大きな課題に次世代にどう残していくのかと語った。

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「軍艦島」上陸ツアーに密着! “世界遺産の島”が大ピンチ!?

長崎港ではフェリーや観光船に乗り込む多くの客で賑わっていた。2ヶ月先まで予約がうまっている大人気のツアー。クルーズ船で向かうのは2015年に世界遺産登録された端島。通称軍艦島は、島へ降り立つと剥き出しの岩肌と朽ち果てたコンクリートの構造物が。ここは明治日本の産業革命を支えた人口の島。明治から昭和にかけて良質な石炭が採掘される炭鉱として開発された。炭鉱労働者やその家族を中心に最盛期には5300人が島に居住。小中学校から病院や映画館と一つの街のように発展を遂げた。しかし50年前に閉山し廃墟となっていた。大正5年に建てられた日本初の鉄筋コンクリートの集合住宅。しかし、その劣化状況は5年前から余命半年と指摘されているほど。安全面から、現在島に入れるのは観光船のツアー客のみ。見学ができるのは島のわずかな10分1に満たない。多くの歴史的な建物がありながら、一部しか観光にいかされていない。所有者でもある長崎市の鈴木史朗市町は、完全な保存は難しく、世界遺産に登録されたことは素晴らしいが、維持していくことのほうが難しいとした。

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軍艦島は島全体が世界遺産というわけではなく、明治時代に作られた一部の観光施設だけ。登録されたからといって、保存・整備の費用は原則国や自治体が負担する。さらに島全体を補修すると1000億円がかかると言われる中で、自治体だけで賄うのには限界が。そんな課題に向き合おうとしているのは前畑洋平さん。NPO法人のJ-heritageを運営し、産業遺産を観光と結びつけて保存につなげる団体の代表。

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持ち続けることは難しい

持ち続けることは難しいという映像が流れた。

世界遺産その先に… 崩れ行く「軍艦」守る秘策とは?

長崎県の野母崎地区。その港からは目でもはっきりと軍艦島がのぞめる。ここを拠点に、島の景観を守ろうと新たなツアー作りを始めた人達がいる。Tプロジェクトの代表は前畑洋平さん。前畑さんはこれまでにないツアーで観光収入を増やし、軍艦島の保存につなげたいと考えている。9月24日には野母崎の港に多くの人の姿が。市から特別な許可を得て軍艦島の非公開エリアに上陸するという。船を走らせること10分。普段は使用されない船着き場に到着した。立ち入りが許されない封印されたエリアにはかつての端島小中学校があった。前畑さんは島に連れてきた人の多くは新たにガイドを目指す人達。人材の育成をしようとしている。講師は黒沢永紀さん。25年前方島に通い、ここを舞台にしたドラマを監修を務めるなど知り尽くした人物。やってきたのは居住エリア。見えてきたのは大正時代以降に作られたアパート。建物は朽ち果て、危険な場所もあるが暮らした痕跡は今も残っている。

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中心部の高台にのぼると端島神社があり軍艦島のシルエットに欠かせない場所。次にやってきたのは、地獄段という場所。端島銀座と呼ばれ商店が建ち並ぶ街の中心部的な場所だった。最盛期には人口密度は当時の東京都の17倍。高度経済成長期には豊かな生活が営まれていた。そして島の始まりで世界遺産になった炭鉱施設があった場所が。観光客が入らない場所こそしっかり見てもらいたいと考えている。さらに前畑さんたちはこれまでの見学ルートを拡張できないか考えていた。炭鉱から掘り出した石炭が一時的に積み上げられていた場所。その問のベルトコンベアは今も柱だけ残っている。現在の見学ルートによって近い場所。少し手を加えるだけで皆に見てもらえるのではないかと考えている。今回、前畑さんが島にやってきたのは、かつては病院だった建物。器具が散乱した手術室や、薬品の倉庫は今もその面影が残っている。建物の天井には、閉鎖から50年以上、コンクリートが剥げ落ち錆びた鉄筋がいたるところで剥き出しになっていた。建物の補修工事を専門とするワタナベケントの会社の面々。前畑さんが呼びかけて調査にきてもらった。屋上に建物の崩壊につながる原因があるという。

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軍艦島のかつて病院だった内部を専門家と視察に訪れていた前畑さん。その劣化の最大の原因は屋上にあり、コンクリートの至る所に細かなひび割れがあり、島の建物の多くが同じような状況で、屋上の劣化が建物の崩壊を早めている。一部のエリアでは樹脂を使った補修も行われるが廃墟の風合いを損なうとの指摘も。ワタナベケントの社長はアイディアにコンクリートの劣化を防ぐ透明に近い防止材。ひび割れた部分に吹きかけることで、内部にまで染み込んで隙間を埋めるようにかたまる。無色透明なために見た目はそのままに雨水など水分の侵入を防ぐ。

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世界遺産その先に… 次は彦根城?30年の悲願は…

滋賀県彦根市では世界遺産に特別な思いを持つ会社が。鈴木古建築の棟梁の鈴木大祐さんは、会社の設立は2002年で従業員は7人。社寺の他に古民家の修復も手掛けている。出雲大社の平成の大遷宮にもかかった社寺建築修復のプロフェッショナル。神奈川県出身の鈴木さんが彦根市に会社を構えたのには理由が。国宝にもなった彦根城は1604年に着工し、大老の井伊直弼の生誕地。彦根城は世界遺産の登録を目指してきたが、しかし30年以上前から候補にあがるものの、未だに登録には至っていない。彦根城は城郭だけでなく武家屋敷や庭園など、江戸時代の大名の統治システムの遺構が現存。それだけに修復し、守り続けなければ行けない場所が数多くある。かけ替えた高橋もその一つ。橋は風雨にさらされて木材の劣化が進んでいた。現存する絵図と実物を参考に修復したという。鈴木さんは祖父も父も社寺建築家だった。23歳の時に京都の宮大工の門をたたき、古い建築技術を彦根城の修復にいかしたいとこの地に拠点を構えた。今彦根城で心配しているのは茶室。

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彦根城の庭園の象徴の鳳翔台は藩主が客人をもてなすために作られたとされる。その茅葺きの屋根が限界に来ていた。修復が急務だが大きな壁に彦根市の財政が厳しいと語る。9月上旬に鈴木さんは、市内にある料亭にやってきたが有力な経営者があつまるロータリークラブの会合が行われた。鈴木さんは茅葺屋根の改修を訴え、民間が資金を出して修復事業の主体にと提案した。

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世界遺産その先に… 26歳若き「宮大工」の挑戦!

彦根城を世界遺産にするために技術を伝承して後進を育てること。大工になる若者が急速に減っている。期待の若手は笹原徳人さん。入社8年目の26歳。高校の建設工学科を卒業し鈴木さんに憧れて入社した。笹原さんが鈴木さんから任されている現場は彦根城の城下町に位置する古民家。明治時代に建てられて養蚕の作業場として使用されていた。笹原さんはこの現場の副棟梁をしている。床の梁はシロアリに食われボロボロになっていた。傷んだ部分はヒノキにかえるために次々に切り出していく。現場が終わって会社に戻った笹原さんは、切り出し部分の修復に黙々と準備をしていた。

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直せる人が必要

直せる人が必要という映像が流れた。

世界遺産その先に…彦根城 棟梁と弟子の物語

彦根市の古民家で修復を任された副棟梁の笹原さん。師匠の鈴木さんから宿題と任された木をつなぐ方法を考えていた。残した根本の部分には、溝を作った。この凹凸を組み合わせようと考えている蟻落としと呼ばれる木造建築の伝統的な技法で、挑んでいく。鈴木さんからも合格点が出た。さらに、9月には彦根城が世界遺産の 国内推薦に内定し、2028年に世界遺産に登録される可能性が高まった。鈴木さんが市役所に呼ばれた。

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彦根市役所を訪れた鈴木さん。鳳翔台について彦根ロータリークラブが事業主体となり、改修が決まった。

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(エンディング)
次回予告

「ガイアの夜明け」の次回予告。

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