2026年9月11日放送 22:00 - 22:54 テレビ東京

ガイアの夜明け
【書店サバイバル】

出演者
長谷川博己 
(オープニング)
オープニング

オープニング映像。

ガイアの夜明け
老舗の大型書店がリニューアル 未来に残る“書店のカタチ”とは

東京・神田神保町で今年3月にある建物の前に800人もの行列ができていた。錚々たる文筆家が三省堂書店神田神保町本店の開業式典に参加、ビルの老朽化による建て替え工事を経て、神保町のランドマークが4年ぶりに復活した。リニューアルのコンセプトは、歩けば世界が広がる書店。店の中央側に向かって本棚が徐々に高くなっている。これはたくさんの本の存在を立体的に感じられることができるための仕掛け。2階と3階の壁際はコの字型につらね、本に囲まれる没入感を味わえる。そこには運命の本との出会いが。一方で三省堂書店は9月4日に、年末には池袋の大型店舗を閉店すると発表。全国の書店の数は1998年の2万4000店をピークに減り始め、昨年度ははじめて10000店を割り込んだ。その背景には、インターネットの浸透により、本を読む時間や習慣が減ったこと。さらにオンライ書店や電子書籍など、本を買う方法が多用化したことも書店が減っている理由としてあげられる。7月17日に、北海道旭川駅に直結するショッピングモール。その3階に書店が開業するが、50年の歴史を持つジュンク堂書店。開店直前に売り場を見て回るのは丸善ジュンク堂書店の西川仁さん。新店舗が開業する時には全国のどこへでも駆けつけ細かく指示を出す。午前10時になり、モールがオープン。客が書店を目指してやってきた。今回大手書店の戦略のカタチを追った。

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ジュンク堂書店三省堂書店三省堂書店 池袋本店三省堂書店 神保町本店丸善ジュンク堂書店亀井崇雄俵万智北方謙三日本出版インフラセンター日本経済新聞旭川市(北海道)浅田次郎神田神保町(東京)
書店が生き残るために…

書店が生き残るために…という映像が流れた。

書店サバイバル “利益4倍”目指す 丸善ジュンク堂

東京都・中央区のオフィスビルの一角に、丸善ジュンク堂書店の本社がある。丸善ジュンク堂書店の書店の社長の西川さんが朝8時半に出勤した。かつての役員室を廃止し、社員たちと机を並べて仕事をしている。西川さんは1989年に丸善に入社。29年間、現場の最前線で新店舗の開業や既存店の立て直しに奔走していた。ジュンク堂書店と合併したのは2015年のこと。売上高で業界14位の丸善書店が赤字に陥っていた業界6位のジュンク堂書店を吸収合併。業界第3位の丸善ジュンク堂書店が誕生した。2024年4月に、その丸善ジュンク堂書店の社長に就任した西川さん。その机の上にはうず高く積まれた紙の書類が。長めのメールは必ず紙にプリントアウトしてから読むようにしている。

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ジュンク堂書店中央区(東京)丸善丸善ジュンク堂書店

4月に半年に1度の全国115店舗の店長が一同に介する会議に参加した西川さん。会社の2026年の1月期の売上は、大阪・関西万博の公式グッズ販売を手がけたことで一時的に跳ね上がった。しかし、2015年の合併以来基本的には売上高の減少傾向が続いている。西川さんはこの流れを一気に逆転させて2029年の1月期の営業利益を2025年1月期の4倍に増やすと強気の社内目標を掲げた。千葉県市原市のショッピングセンター。その2階にある丸善の大型店舗で新たな試みが始まった。大型書店のビジネスは薄利多売が基本。この店では、常に16万冊の本を取り揃えている。開店の1時間半前に、バックヤードに新しい本が大量に届く。この店では、平日は毎日1500冊ほど新たな本を仕入れている。コミック担当の久保木さんは届いた本をジャンルごとに分けて売り場に並べていく。開店までに並べたい商品を素早く本を並べるが、書店員の仕事は時間との勝負。新しい本を並べていく一方で、今度は棚に置かれていた本を取り出しデータを確認し、売れていない本を返品する。

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2025年日本国際博覧会丸善 ユニモちはら台店丸善ジュンク堂書店墨田区(東京)市原市(千葉)

出版社が発行した本は一般的に、問屋の取次を経て書店に並ぶ。委託販売制度という仕組みで書店は定められた期間内であれば売れ残った本を出版社に返品可能。在庫を抱えるリスクを最小限にし、新刊を幅広く置けるようにする。この精度があることで、書籍の返品率は3割。雑誌の返品率は4割を超える。この膨大な返品作業に人でと時間がとられることで本を売るための十分な工夫には手が回っていないのが現状。こうした現場の過大をなんとかしようと西川さんが動いていた。この日の打ち合わせの相手はパブテックスの渡辺順社長。パブテックスは商社の丸紅と複数の大手出版社が共同で設立した会社。独自に開発した書店改革の切り札が本に挟まれたしおりのようなもの。その中にはICチップが組み込まれ、これが出版物のRFIDタグ。膨大な数の一冊一冊を個別に管理するもので新刊コミックを中心に導入が進んでいて、重ねた本も1発で読み取れる。丸善ジュンク堂書店は27年1月までに50店舗にRFIDタグを導入予定。その店舗一つが先程の千葉の店で2台の機器が用意されていた。導入初日にパブテックスの社員から導入手順を学んだ。リーダーと呼ばれる読み取り機をかざすだけで、このコーナーにあるすべて本の情報を個別に把握できる。かかった時間は3分弱で、新刊コミックコーナーの本の紐づけに成功した。このRFIDタグは売り上げにも貢献するという。

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Pubtex丸善 ユニモちはら台店丸善ジュンク堂書店丸紅出版科学研究所小学館講談社集英社

店の入口のスペースはイチオシの本を置く場所で、最も売れる場所と力を入れてきたが、正確な数字では把握していなかった。検証が開始されたが本のタグをリーダーで読み取ったがコミックコーナーと入口スペースで売れ筋本を並べた。2週間後にはちいかわはコミックコーナーからは2週間で12冊売れていたが、入口の方は103冊という結果に。ブルーロックは入口では16冊だったがコミックコーナーでは23冊となった。この結果をうけて店イチオシ店からブルーロックは縮小しコミック店へ移動し、映画化仕様だけを平積みにした。

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書店サバイバル “昭和の名作”販売急増の仕掛け

ジュンク堂池袋本店では奇妙な現象が起きていた。今年夏にある少女漫画が売れ始めたが昭和末期の作品だった。25年コミック売り場を担当してきた八木さんはどんな手を使ったのか?

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ジュンク堂書店池袋本店豊島区(東京)

ジュンク堂池袋本店で今年の夏に昭和末期の作品が突然売れだした。川原泉の「笑う大天使」は、昭和62年に発行された3巻完結の作品。お嬢様学校に通う高校生3人組が騒動を巻き起こすコメディタッチの少女漫画。去年は池袋本店では1冊しか売れなかったが、今年の夏の38日間だけで120冊売れていた。その売り上げアップに貢献したのは作品の名場面をモチーフにしたステッカーなど、11品目のグッズを期間限定で販売した。丸善ジュンク堂書店が開発したオリジナルグッズでここでしか買えないファンにとっては垂涎の品。コミック本の販売増加にもつながっていた。去年コミックIP開発担当に抜擢された八木泉さん。IPとは知的財産を意味するIntellectual Propertyの略。こうした漫画やアニメなどのコンテンツを生かしたグッズのことをIPグッズと呼ぶ。丸善ジュンク堂書店は著者や出版からライセンスを取得しIPグッズを制作。名作に再び光を当てるIPグッズ戦略。

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ジュンク堂書店池袋本店丸善ジュンク堂書店川原泉笑う大天使豊島区(東京)
“半日過ごせる”書店

“半日過ごせる”書店という映像が流れた。

書店サバイバル “深夜の書店”で何かが起きる!

沖縄県・那覇市の中心部にあるジュンク堂書店 那覇店。そこに丸善ジュンク堂書店の西川さんの姿が。那覇店は2009年に開業した県内最大の書店。この店のエグゼクティブ・プロデューサーの森本浩平さんの任務は体験価値を高めること。沖縄は地域に書店が一つもない市町村の割合が全国で最も高い県。二人は本をたくさんそろえているだけでは生き残れないと考えていた。8月22日の午後7時30分。ジュンク堂那覇店が1日の営業を終えた。閉店したはずの店の前に長い列ができていた。夜8時には客を店に入れ始めた。真夜中を書店で過ごすというイベントで、入場料は3500円だが650人が参加した。一階から3階で同時多発的に様々なイベントを開催した。ガレッジセールのゴリさんや小説家の川口俊和さんもイベントに参加。参加者の意見で主人公や舞台、キーワードの設定が決められていった。それらを踏まえて1時間で小節を書き上げるという無茶振り企画に。その脚本は希望者に無料で配られる。参加者だけが読める特別な作品。

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ジュンク堂書店 那覇店丸善ジュンク堂書店那覇市(沖縄)
配信情報

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書店サバイバル “深夜の書店”で何かが起きる!

沖縄県・那覇市の中心部にあるジュンク堂書店 那覇店。8月23日の深夜に書店ではプロレスが行われていた。沖縄の人気レスラー4人によるイベントで、歓声が沸き立った。イベントの賑わいを横目に書店でイスを広げ、本に読み耽る客も。翌朝の空が白み始めた頃にイベントが終了した。その本の売り上げは平日の売り上げよりも大きい金額が夜間で乗っかったという。

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ジュンク堂書店 那覇店丸善ジュンク堂書店那覇市(沖縄)
書店サバイバル 未来に残る“書店のカタチ”とは

西川さんはフランス・パリにいた。

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パリ(フランス)

フランス・パリで開かれていたのはジャパンエキスポ。年々盛況になるこのイベント。そこに丸善ジュンク堂書店の社長の西川さんがいた。多く客が手に取っていたのは集英社の週刊少年ジャンプの公式IPグッズ。集英社では今年、IP関連収入が出版の売り上げ高を初めて上回った。こうしたIPグッズの戦略を強化しIPグッズの戦略を強化し世界に打って出る。それが西川さんの次なる一手。

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(エンディング)
次回予告

「ガイアの夜明け」の次回予告。

(番組宣伝)
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