2026年9月4日放送 22:00 - 22:54 テレビ東京

ガイアの夜明け
【いすゞ自動運転の野望〜AIトラックが物流を変える〜】

出演者
長谷川博己 
(オープニング)
オープニング

オープニング映像。

ガイアの夜明け
宅配便を“無人”で運ぶ! 日の丸トラックが挑む最新技術

今年1月のアメリカのラスベガス。そこに降り立ったのはカンフーを披露する中国企業のロボット。会場には映画スターウォーズを思わせる自走ロボットが。ここは最先端のテクノロジーが集まる世界最大級の見本市のCES。中でも人々を驚かせたのはエヌビディアのCEOによる発表。アルパマヨはエヌビディアが開発する自動運転向けのAI。このAIは無人運転の安全性と精度を飛躍的に高めるという。暮らしを変える自動運転の世界市場規模は29年には18兆円なる試算も。会場には商談にのぞむ日本人の一行が。いすゞ自動車が自動運転の開発に挑んでいた。先を行くアメリカでは去年春に無人トラックの商用運行を開始。運転士のいないトラックが荷物を運び、規模を拡大している。一方、日本は一昨年に商用車メーカー4社などが24年に自動運転で強度実験を行った段階。自動運転の開発を後押しし始めた。遅れを取り戻そうと躍起になっている日本の輸送業界。いすゞは大型トラックで自動運転の実験を重ねている。目指すのは高速道路での完全無人運転。その実力は、並走する車を先にいかせると無事に合流を果たした。次に、前方の障害物に気づいて車線変更する。車が自ら判断するAIトラック。陣頭指揮をとるのは佐藤浩至さん。5年後の2030年には日本を襲うと予測される物流危機。ドライバー不足によって輸送力が最大25%足りなくなると言われる。今回はそんないすゞ自動車の取り組みを紹介。

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NVIDIAYouTubeいすゞ北海道試験場いすゞ自動車アルパマヨラスベガス(アメリカ)国土交通省情報通信白書令和8年版
荷物が届かない…頼るのは

荷物が届かない…頼るのはという映像が流れた。

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国土交通省
いすゞ自動運転の野望 物流を帰るAIトラックの全貌

いすゞのトラックは神奈川県の藤沢工場を中心に生産されている。トラックの「エルフ」や「ギガ」などが主力商品で年間売上は3兆円以上。従業員は4万3000人。創業は大正5年でトラックの国産化に成功。以来日本の物流を支えてきた。昭和30年代からは乗用車に本格参入。小型車のジェミニやイタリア人デザイナーを起用したピアッツァを発売。平成に入ると過剰投資で経営危機に。92年には乗用車の開発を中止し、撤退を余儀なくされた。令和の今日まで長らえることができたのか?いすゞは質実剛健なトラックづくりで国内シェアは1位の42%。世界36の国や地域でシェア1位。

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いすゞ自動車いすゞ自動車 藤沢工場エルフギガジェミニピアッツァ・ネロ・イルムシャー下仁田町(群馬)日本自動車会議所

いすゞが今社をあげて挑む自動運転。開発の指揮を取るのは佐藤浩至さん。叩き上げのエンジニアで進行方向や車体の周囲をくまなく見渡す最新技術。レーザー光線やカメラを駆使して360度絶え間なく把握する。集めた情報をAIが統合し判断することで自動運転は可能になる。いすゞはこのAIトラックを使って高速道路での無人輸送を計画している。物流拠点から高速道路まではドライバーが運転し、そこで車を降りて高速道路を無人で走る。高速出口から目的地まではまた別のとドライバーが運転。これまでの長距離輸送は一人のドライバーが日をまたいで運ぶこともザラだった。自動運転が実現すれば負担も大幅に軽減する。24時間休みなく稼働できるため物流危機の歯止めにもなると期待される。

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いすゞ自動車
いすゞ自動運転の野望 米ユニコーン企業との開発に密着

今年1月に、佐藤さんはカリフォルニア州へ。AI開発競争の舞台のシリコンバレーを訪れた。やってきたのはアプライド・インテュイション。自動運転のAIシステムの開発を手がけるユニコーン企業。Google出身者が立ち上げ、いすゞはここに自社のエンジニアを常駐させ最新の自動運転システムを共同開発している。一昨年には戦略的パートナーシップを締結した。今回の佐藤さんの訪問には大きな目的があった。そこには大型トラックのギガが。最新システムを搭載したAIトラックで、このトラックの最大の特徴はAIが周囲の状況を自ら判断し自律的に走行すること。いすゞの自動運転はこれまでに人間がプログラムをしてトラックが走行していた。今年はついにAIを搭載。今後はAIが学習するための走行データを収集。自律走行を目指し、28年3月までには社会実装したいという。AIの自律走行に欠かせない路上でのデータ収集もアプライド社はアメリカで繰り返していた。それに必要なデータ量は600万km。収集したデータを下にいすゞとの会議が始まる。議論になったのはパーキングエリアでおきがちなある事象。低速で走行していた自動運転車にしびれを切らした他のトラックが進路を遮って通行した。事故につながり兼ねないこうした事例を集めてAIに学ばせることで安全性は高まっていく。

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いすゞ自動車アプライド・インテュイションギガグーグルマウンテンビュー(アメリカ)

同じ頃、いすゞの別班が待っていたのは自動運転タクシーのウェイモ。ウェイモは8年前に商用運行を開始した自動運転タクシーでカーブの先には合流地点が。スムーズに合流に成功し、車線変更も。他の車を邪魔することもなく、ウェイモは現在アメリカ11都市に運行を拡大。人の運転に比べ68%事故率が少ない調査結果もあり、アメリカの日常に溶け込んでいる。その一方で、佐藤さんたちの会議は10時間以上経過していた。長丁場を乗り切った佐藤さんは疲弊していた。

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Waymoいすゞ自動車
いすゞ自動運転の野望 物流危機を救うAIトラック開発

週末、佐藤さんは国内にいた。いすゞのテニス仲間と束の間の休日を過ごしていた。入社のきっかけもテニスで、学生時代に乗り回したピアッツァに惚れ込んでいすゞへ入社。しかし5年後にはいすゞは自動車事業から撤退。転職を思い悩んだ末に佐藤さんは残ることにした。社名をうけ、責任を背負った自動運転。佐藤さんは来年度中の実用化にむけて国内でのデータ収集の準備を進めていた。AIトラックを公道で走らせるための検査が遅れているという。4月、自動運転開発の大きな関門となる場所へ佐藤さんはやってきた。

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いすゞ自動車ピアッツァ・ネロ・イルムシャー大田区(東京)

4月、大田区にいた佐藤さん。待っていたのはいすゞの会長の片山正則さん。AIトラックの開発は片山会長の肝いりのプロジェクト。進捗を直々に確かめにきたという。会長も元技術者でその目で車体の隅々まで光らせる。本来、一月前に開始するはずだった日本での走行データ収集。AIトラックにとって最も重要な工程だが、検査の遅れから未だ始められていない。一行は屋上へ。開発中のAIトラックが並んでいたが、今年度中に20台以上を走らせてデータ収集を急ぐ計画。

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いすゞ自動車大田区(東京)
ルール通りに止まったら…

ルール通りに止まったら…という映像が流れた。

いすゞ自動運転の野望 “思わぬ壁”が…ルールと現実

6月、進捗が遅れていた自動運転の開発。この時のAIの能力は、まだまごつくと言うが佐藤さんはデータ収集を入社8年目の徳竹亮さんに任せた。徳竹さんは今後の開発で中核を担うエンジニア。この日は友人運転でのデータ収集を行う。無地運転の前段階だが、交通ルールが厳守をして走っていると他の車が次々に追い越していく。パーキングエリアの入口では路肩に違法駐車があり、安全確保のために避けてパーキングエリアへ。違法駐車を避ける目的でも法律上は白線を超えてはいけない。自動運転車がルールを守って停車したせいで渋滞を招いてしまう可能性も。ルールと現実の隔たりが実用化への大きな課題に。

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いすゞ自動車
いすゞ自動運転の野望 まさかの光景…予測困難な危険

自動運転に必要なのはAIやデータだけではない。北海道にあるいすゞの試験場では車体の改良が続いていた。やってきた徳竹さんはこの日行ったのはAIからの指示で車体が正確に動くのかのチェック。曲がる動作一つにも角度や速さの違いでパターンは無数にある。それらを正確にできなければ自動運転は完成しない。激しい雨の中でテストが行われることに。濡れた路面でも、AIの指示通りに正確に動けるのか?徳竹さんがAIのプログラムを起動させると指示に沿って蛇行運転が始まった。現場には開発の遅れを気にする佐藤さんの姿も。次に急ブレーキのテストではブレーキが効かず。

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いすゞ自動運転の野望 まさかの光景…予測困難な危険

AIトラックを物流機器回避切り札にしたいと考えているいすゞのエンジニアの佐藤さんと徳竹さん。AIの指示通りに正確に走れるのかテストが行われていた。急ブレーキのテストをしたが、ブレーキはかからず。その理由は指示を出したものの、車体側が応答せず。故障によるものだという。いすゞは自動運転の実用化に向けて1000項目以上を検証していく。それを全うすることが佐藤さんと徳竹さんの使命。7月になり、自動運転は新たな段階に。車両の準備を見守る徳竹さんは、これまでは有人運転で今回からは自動運転での走行データ収集を行う。道路を走ってみると路肩に故障車や、破裂したタイヤが道路に。繰り返しあらわれる予想外の状況。それら一つ一つをAIの学習のために記録していく。さらに走行車線ギリギリに人が飛び出す事態に、自動運転は一旦中止に。

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いすゞ北海道試験場いすゞ自動車新東名高速道路
いすゞ自動運転の野望 未来の物流 次の一手は

未来の実用化へ見据え、いすゞの経営体制にも変化が。技術畑出身の片山会長が、兼任していたCEOを退任し、新社長兼CEOには財務や営業経験豊富な山口真宏さんが就任。山口さんは物流全体の課題を解決するサービスの展開を描く。

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いすゞ自動運転の野望 AIトラックが物流を変える

北海道・むかわ町でいすゞの佐藤さんはこの場所で自動運転開発の次の段階に進もうとしていた。19万平方メートルの敷地に自動運転専用テストコースを設置する。来年9月に稼働する予定。ここで事故をまねくレアケースを再現し、AIに学習させる。

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(エンディング)
次回予告

「ガイアの夜明け」の次回予告。

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