ザータリ難民キャンプは、シリアで反政府デモが始まった翌年の2012年7月に設立された。キャンプ内には、学校や病院などの様々な施設がある。寝泊まりする建物は老朽化していて、仕事についている人はごくわずか。生活に必要なものは今も援助に頼っている。一昨年末時点でシリアから逃れた難民の数は約600万人だった。アサド政権が崩壊した後今月5日までにシリアに戻ったのは27万人で、ヨルダンからは2万5000人。帰国を希望する人たちにUNHCRは、難民の帰還を支援するプログラムを本格的に始めた。シリア難民を対象に行った調査によると、いずれシリアに帰りたいと答えたのは80%で1年前よりかなり増えている。1年以内に帰国したいというのは27%だった。帰国をためらう理由は今帰っても住む家がないという最大の理由。UNHCRの調査では81%の難民が自宅が破壊されるなど住めなくなっているとしている。住宅の問題以外にも仕事があい、学校や病院・治安の問題。暫定政権への不安などがある。ニ村さんは息の長い支援が必要などとした。