邑南町にある旧JR三江線の「宇都井高架橋」が、歴史的に貴重な土木構造物だとして、土木遺産に選ばれた。土木遺産は、歴史的に貴重な土木構造物の保存に繋げようと、土木学会が平成12年度から選んでいるもので、今年度は全国で19件選ばれた。宇都井高架橋の途中に設けられた宇都井駅は、地上20メートルにホームがある「天空の駅」として人気を集めた。土木学会中国支部によると、橋桁と橋脚の接合部が寒暖差によるコンクリートのたわみや伸縮を吸収する特殊な構造をしていること、開業当時、日本一の高さを誇る高架駅だったこと、そして廃線後は地元のNPO法人がトロッコ列車を運行するなど保存や活用が図られていることが評価されたという。邑南町は「遺産に認定されたことは大変喜ばしいことで、地域振興にもつながるので、観光資源として引き続き活用していきたい」としている。土木遺産には昨年度、川本町にある同じ旧三江線の橋りょうが選ばれていて、県内では今回の「宇都井高架橋」が8件目となった。
