地中海の大西洋クロマグロの資源量が回復している。太平洋クロマグロは資源量の回復を受け、今年度、日本近海を含む太平洋中西部での大型の漁獲枠は昨年度の1.5倍に増えた。東京の豊洲市場の仲卸会社に聞いたところ、日本近海で穫れる生のクロマグロの相場は約30%値下がりしている。一方、環境団体の調べによると世界のクロマグロの約8割は日本で消費されている。値段が下がってクロマグロ人気が過熱すると再び乱獲を招き、資源量が減ってしまうおそれがある。貴重な漁業資源を守っていくためには穫り過ぎないよう適切なバランスが求められる。