先週火曜日発表の環境省・日本自然保護協会の調査によると、今スズメなど16種の個体数が「絶滅危惧種」の基準に相当するペースで急速に減少。番組は専門家と都内でスズメの実態を調査した。街中の街路樹周辺では1羽も見つからず。個体数は減少しているものの餌が豊富な田畑などにはスズメの姿があった。鳥類を研究・認定NPO法人バードリサーチ・植村慎吾博士によると、家の軒先や瓦の隅間に巣をつくることが多いスズメは近年はマンションなどが増え巣を作れる場所が減少。農薬などの影響で餌となる昆虫が減少していることも原因のひとつだという。このままスズメの個体数が減ると、これまで抑えられていた昆虫の個体数が増えるので農業被害が出るなどの予想がされるという。環境省などによると、地球温暖化などの気候変動も関係している可能性があるという。植村慎吾博士は「身近な環境にいる生き物が減ってくるということは必ず何らかの影響が色々出てくる。認知するだけでも人の行動は変わって来る」と話した。