コメを生産者から買い取る業者間の競争が激しくなっている影響で仕入れコストが膨らんでいる。コメの値上がりは確かに消費者にとっては厳しい話だが、さまざまなコストが上がっていることやコメの確保を巡る競争が激しくなっていることが背景にある。坂本農林水産大臣は記者会見で今後新米が順次供給され、円滑なコメの流通が進めば、需給バランスの中で一定の価格水準に落ち着いてくると述べている。一方でコメの生産や流通に詳しい宇都宮大学の小川真如助教はすでにJAなどが例年よりも高い価格で農家からコメを集めているため、ことし収穫されたコメの店頭価格は基本的に高値で推移すると見ているとしている。ことし収穫されたおコメは高値が続くということ。来年以降はどうなるのだろうか。来年以降の価格についても聞いてみたところ、「今回コメの価格が上がったのはほかの食品と同様に物価上昇によるところも大きい。さらに猛暑、台風などでコメの供給が不安定になるリスクも高まっている。コメの価格が大きく下がりにくい状況になっていることを私たち消費者も理解する必要がある」と指摘している。